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2016年も、SMAPの解散騒動や、ベッキーさんの不倫騒動などで世間を賑わせている日本の芸能界。干す、干されるなどの表現も飛び交い、それが一芸能人の人生を大きく狂わせるとも言われています。
シノラーとして突如現れた個性派の篠原ともえさんも、芸能界の荒波に飲み込まれ、約10年間の空白を経て、再ブレイクを果たした、稀有な成功者の一人ではないでしょうか？
シノラーブーム
現在の篠原さんしか知らない方は、昔の映像を見るとかなり驚くことでしょう。1990年代終盤に、独特なキャラクターと奇抜なファッション（シノラーと呼ばれる）で、デビューするやすぐに人気者になりました。
ダウンタウンの歌番組『HEY!HEY!HEY!』では、絶妙なやり取りを繰り返し、『LOVE LOVEあいしてる』でもレギュラー出演するなど、バラエティでは欠かせない存在となりました。個性的な彼女をリスペクトし、シノラーとしてその口調や、ファッション（シノラーファッション）をマネし、グッズ（シノラーグッズ）を身に着けるなど、10代の女性のみならず、大人をも巻き込む一大ブームが起こりました。
しかしある時期を境に、ぱったりと芸能界から姿を消すことになります。その原因は、元カレであったり、台湾での事件だったり、色々とネットにも噂が書かれていますが真相はわかりません。テレビへの露出がなくなってくると、干されたのでは？なんて噂もすぐに広がってしまう恐ろしい世界です。
二人の超有名人による助言と支援 吉田拓郎・松任谷正隆 ーデザイナーとしての活動
表舞台から消えた篠原さんは、裏方の仕事であるデザイナーとして華麗なる復活を遂げます。もともと人形の服や小物を作る趣味もあり、専門学校にも通っていた篠原さんは、ある人にきっかけを与えられます。
それは、『LOVE LOVE あいしてる』で共演していたシンガーソングライターの吉田拓郎です。篠原のファッションは人に元気を与えるので、そのアイデアを提供してはどうか？と言われ、その道に本気で進む決心をされたようです。
その後、舞台衣装のデザインなどを手掛けている際に、松任谷正隆さんの目に留まり、その才能がさらに多くの目に触れることになります。同氏のラジオに出演した際、「もし、ユーミンにデザインするとしたらどんなデザインがいいと思う？」と直接アプローチされます。すると、即座に書いたデザインがきっかけで、ユーミンのコンサート衣装デザイナーに抜擢される幸運を手にします。
ユーミンの衣装デザインは、デザイナーの世界では憧れの的とも言われており、期待通りの実力を発揮した篠原さんもスゴイですが、松任谷正隆さんの目も鋭いですね。
さらなる幅広い活動 ー女優・宙（そら）ガール
高校時代天文部だったこともあり、星への思いもかなり熱い篠原さんは、第一回 宇宙天文検定3級(星空博士)に合格し、「宙（そら）ガール」としても注目を浴びるようになります。その活動が評価され、自身の名前が小惑星の学術名にもなっているくらいです。これは、あまり取り上げられていませんが、かなりスゴイことですよね。
さらに活動の幅を、女優へと伸ばした篠原さんは、沢尻エリカ主演の連続ドラマ『ファーストクラス』（フジテレビ系）や、能年玲奈主演の映画『海月姫』などに出演します。昔から彼女を見ていた人たちは、シノラーの面影が無く大人の女性になっていることに驚いたものです。
歌手、女優、デザイナー、宙ガールなど、幅広い活躍もされている篠原さんには、まだまだ隠された才能があるのではないかと期待してしまいます。
挫折を成功に変えた裏側には、本人の才能や努力、周りの支援はもちろんですが、移籍した事務所「古館プロジェクト」の存在も大きかったと言われています。事務所をポンポンと変わることもできないですが、どこが自分に適しているのかを見極めるのは本当に難しいことなのでしょうね。
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