挫折を成功に変えた野球選手 中村紀洋!

スポーツ
https://www.youtube.com/watch?v=Lk5ZcZ_YJH

https://www.youtube.com/watch?v=Lk5ZcZ_YJH

中村紀洋(1973年7月24日生まれ)

波乱万丈の野球人生といえばこの選手ではないでしょうか?今は亡き近鉄に始まり、日米計6球団に在籍し、2013年には名球会入りも果たしています。2014年に横浜DeNAベイスターズを退団した後、現在も日本プロ野球への奇跡の復帰を目指しています。

栄光の近鉄時代

1991年にドラフト4位で近鉄バッファローズに指名を受け、1992年からの13年間を近鉄一筋で過ごします。持ち前の長打力で1995年以降レギュラーに定着し、以降はタフィ・ローズらとともに主力としてチームを引っ張る存在となります。2000年には、本塁打王、打点王の二冠王を獲得するなど、球界を代表する長距離砲に成長しますが、優勝には縁がありませんでした。

2001年に初めてのリーグ優勝を経験しますが、北川選手の代打逆転満塁サヨナラ優勝決定ホームランという、プロ野球史上初めての出来事でもありましたので、インパクトがかなり強い出来事でした。中村選手もマジックを1とした前日の試合で、あの松坂投手から逆転サヨナラホームランを打つなど、シーズンにわたって活躍し、2年連続で打点王も獲得しました。常に怪我と闘いながらも近鉄時代13年間で、307HR、916打点という輝かしい成績をあげ、次に彼が目指したのはアメリカ大リーグへの挑戦でした。ここから、実に5球団を渡り歩くとは夢にも思わなかったでしょう。

挫折から2度にわたる復活劇

https://ja.wikipedia.org

https://ja.wikipedia.org

中村選手は、近鉄退団後、ロサンゼルス・ドジャース、オリックス・バファローズ、中日ドラゴンズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、横浜DeNAベイスターズという日米5球団を渡り歩きました。

ドジャース時代はその実力を発揮できず、メジャーとして登録されたのはわずか1ヶ月のみとなりました。いわゆる下部リーグでも、思うような成績を残すことができず、1年でアメリカ挑戦を終えて、オリックスへ復帰します(近鉄球団はオリックスへの吸収合併された)。ところが相次ぐ怪我などにより、日本でも成績を残せず、結果、退団が決定します。

2000年シーズン終了後、推定年俸3億円でパ・リーグの日本人最高年俸選手になった男が、2006年シーズン終了後に、契約する球団がないという窮地に陥ります。ここで復活に手を差し伸べてくれたのが、当時中日の監督であった落合博満氏でした。テスト生から育成枠での中日入団が決定(年俸400万円)、オープン戦でも結果を残し、開幕前に支配下選手契約までこぎつけます。主力選手の故障などもあってシーズン中は、おもにクリーンナップをまかされ、無くてはならない存在となります。優勝へもかなり貢献し、その後の日本シリーズでは大暴れして、なんとMVP獲得をするという輝かしい成績でまさに復活します。

このまま中日で野球人生を終えるのかと思いきや、2度目のFA権取得を機に、今度は楽天へ移籍します。当時、楽天は野村監督で中村への期待も大きかったのですが、かなり期待を裏切る成績が続き2年で戦力外通告を受けてしまいます。さすがに、これでいよいよ引退かと思ったものですが、彼の野球がしたいという執念の火は消えることがありません。戦力外通告を受けた人たちが、最後の望みをつなぐ12球団トライアウトに参加することなく、練習をしながらオファーを待つという選択をします。そしてついに2度目の復活劇がスタートします。

 

2011年シーズンが開幕後、横浜DeNAベイスターズからオファーがあり、主に代打という役割ながらも6月からずっと一軍で戦力になり続けます。翌2012年は、主力の故障もあり4番で開幕を迎え、ここぞという場面での打力を発揮し、2004年以来8年ぶりのオールスターゲームにも出場します。第1戦では、逆転決勝2ランホームランを放つなど、MVPを獲得。まだまだ中村は死なずの印象を放ちました。

2013年には、日本通算2000安打も達成しますが、個性が強すぎる選手だけに監督との確執、采配批判などグラウンド外の出来事などで、出場機会が少なくなってきます。結果2014年シーズン終了時に戦力外通告を受けますが、現役続行を表明し、必要な球団からのオファーを待つという姿勢をとったのはいかにも中村選手らしいです。

 

通算404本のホームランが象徴するように、日本が誇る長距離砲でもありましたが、実は守備の名手でもありました。三塁手としてのゴールデングラブ賞を7度受賞していることはあまり印象にない人が多いかもしれません。ですが、やはり中村選手と言えば、「生涯現役」を貫いた記憶に残る選手です。一度ならず二度までも、挫折から成功に変えた数少ない選手は、あきらめない天才とも言えますね。

こちらの記事に興味がある方はぜひこちらも!

プロ野球キャンプ2016注目選手 阿部慎之助 引退をかけて復活を目指す!

イップスに苦しんだプロ野球選手達!田口壮・内川聖一

目指せ正捕手!イップスを克服した野球選手”桂依央利”

プロ野球選手の引退後の意外な第二の人生とは?

挫折を成功に変えたプロ野球選手達!

球春到来!2016プロ野球キャンプで注目すべき選手は誰だ!?

コメント

タイトルとURLをコピーしました