http://www.kawamura-fc.com/
学歴社会の崩壊が叫ばれるようになって、かなり経ちます。一芸に秀でている人、長所を伸ばした人など含めて、学歴が中卒であっても有名な方は星の数ほどいます。アーティストの河村隆一さんもその一人です。
音楽をやるために高校を中退した、河村隆一さん。彼にとっては、音楽以外のことに時間をとられることがイヤだったのではないでしょうか。早くから、自分の生きるべき道を見つけられた彼にとって、高校を中退して、音楽に専念することは、自然なことだったのかも知れません。高校を中退し、音楽で生きていくと言う決断は、その後の努力もあり、見事に実を結びます。この記事では、高校中退から、どのようにメジャーデビューし、現在の活躍まで紹介したいと思います。
デビューのきっかけはX-Japan
高校を中退した河村隆一さんは、1989年に最後のメンバーとしてヴィジュアル系ロックバンドLUNA SEAに加入しボーカルを務めます。以後、町田のライヴハウスを拠点にインディーズ時代を過ごしますが、当然本業のみでは食べていけず、過酷なアルバイト生活をしていたそうです。建設現場はもちろん、零下30度のアイスクリーム工場など結構肉体系のバイトが多いのは下積み時代を連想させます。
地道なライブ活動で徐々にファンが増えていきましたが、メジャーデビューの大きなきっかけとなったのが、今は亡きX JAPAN（当時はX）のhideさんであり、YOSHIKIさんだったようです。独自路線をひた走るLUNA SEAにhideさんが興味を示し、当時YOSHIKIさんが設立した会社からアルバムリリースするなど、メジャーデビューのきっかけを作ったとされています。この二人の目が無ければ、もしかしたらLUNA SEAの海外進出や、河村さんのソロ活動も実現しなかったかもしれません。人の出会いや縁がどれほど重要なのか、計り知れないエピソードです。
もう誰にも破られないであろう売上記録保持者
LUNA SEAとして、確かな軌跡を残してきた河村さんは、1997年にバンド活動休止に伴い本名でのソロ活動を開始します。イメージを一新してのソロ活動でも、すぐさま結果を残すところが本当に凄いところです。この年に発売した「Love」というソロアルバムは、男性ソロアーティストの売上枚数歴代1位の300万枚を記録しています。CDがなかなか売れないこの時代ですから、この記録を破るものはおそらく出てこないと思われます。一昔前では、ミリオンが結構出ていましたが、最近では本当に数少なくなりましたね。
爆発的ヒットに伴い、年末にはNHK紅白歌合戦にも出場し、わずか1年でソロ活動を不動のものにします。他のアーティストへの楽曲提供も行い、翌年の長者番付歌手部門では第1位に上り詰めるまでの勢いでした。これでもかという実力の発揮ぶりは、もはや学歴うんぬんの世界では到底ありません。以後も精力的な活動は多岐にわたり、Tourbillonのボーカリストという顔や、ミュージカル俳優、音楽プロデューサー、はたまたレーサーにも挑戦しているという多才ぶりです。LUNA SEAとしての活動も、2010年の「LUNA SEA REBOOT」というメッセージで再開し、世界各国でツアーも実施しています。
最近は奥様 佐野公美さんがTV出演で話題に
河村隆一さんは、当時タレントだった佐野公美さんと2006年にご結婚されました。佐野さんは、2002年にミス日本グランプリに輝くほどの美女で、聖心女子大学出身です。ご結婚後は、タレント活動をやめて子育てに専念されていたようですが、昨年バラエティー番組「解決！ナイナイアンサー」に出演された時に、驚くべき結婚生活を赤裸々に語られ、世間の話題をさらいました。
ファン心理の延長なのか、「夫は神」と崇め、妻抜きでの旅行や、歩く際には横を歩かせていただくという表現もちょっとびっくりしました。もちろん本人同士が幸せなら他人がとやかく言うことではないとも思います。以後もちょくちょくテレビ出演されています。
中卒の河村さんが、有名大卒の公美さんと結婚されたのは、少しは学歴に未練があったのかと言う人もいるかもしれません。ですが、河村さんはおそらく全く、そんなことを気にしていないでしょう。6時間半／104曲熱唱でギネス記録認定や、No Mic, No Speakers Concertというマイクもスピーカーも使わない、生の音だけのコンサートを実施するなど精力的に活動しています。本当に学歴など関係なく、言わば、喉一本で現在の地位を築き上げたわけですから、河村隆一さんが学歴を気にしているとは思えないですよね。ご結婚後、佐野家に婿養子になったとも言われているだけに、名家にも、河村さんの生き方や実力が認められたと言えるのではないでしょうか。
学歴社会の崩壊と言われながらも、実際には、学歴を気にされる方が多い日本ですが、そう言ったものではなく、自分のやるべきこと、才能を信じ、若いときに挑戦をし、成功した河村隆一さんを見ていると、学歴にとらわれる必要がないことがよくわかりますね。もし、今、自分の進路に悩んでいる方であれば、彼のような生き方も一つあるということを考えてみてはいかがでしょうか。
コメント