007/スペクター
007シリーズ最新作『007/スペクター』がいよいよ12月4日より全国ロードショーとなります。
これまでの007シリーズは基本的に一話完結で、主人公・ジェームズ・ボンドの活躍を描くスパイアクションを展開してきました。
しかし、ピアーズ・ブロスナンの降板に伴い、抜擢された6代目ボンド=ダニエル・クレイグの初主演作「007/カジノ・ロワイヤル」以降は、
ボンドのスパイとしての生き様を描く連作シリーズとして展開されてきました。
『007/バトル・ロワイヤル』のエンディング1時間後から始まる『007/慰めの報酬』、
ボンドの生い立ちと、母のような存在だったMを失う『007/スカイフォール』と続いた、
新生ボンドの活躍も、最新作『スペクター』で一区切りとなります。
気になるあらすじは――
「スカイフォール」 で焼け残った、自身の少年時代の写真。
その写真に隠された秘密を探るボンドは、上司であるMの制止を聞かずに、メキシコ、ローマへと赴きます。
そこでボンドは悪名高き犯罪者の未亡人、ルチア・スキアラを魅了して、犯罪組織スペクターの存在に行き当るのでした。
マネーペニー 、Qの協力により、ボンドはスペクターの謎に迫る手がかりとして、自身の旧敵であるMr. ホワイトの娘、マドレーヌ・スワンに接近を試みます。
幾度の闘いを経ながら、スペクターの核心へと迫る最中、ボンドは自分自身とスペクターにかかわる真実を知ることに……。
監督や出演者、ボンドガールは?
監督は前作『スカイフォール』から続投のサム・メンデス。
『子連れ狼』をモチーフにした『ロード・トゥ・パーディション』などで知られていますね。
『スカイフォール』から出演のQ役のベン・ウィショー、マネーペニー役のナオミ・ハリス、新任のM役のレイフ・ファインズらは続投。
謎の組織スペクターの首魁フランツ・オーベルハウザー役には『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ 繋がれざる者』のクリストフ・ヴァルツ、
C役にベネディクト・カンパ―バッチ主演の「SHERLOCK」で、宿敵モリアーティ教授を演じたアンドリュー・スコットが主演しています。
気になるボンドガールの妖艶な未亡人ルチア・スキアラ役にレア・セドゥ、
最初は反発しながらも次第にボンドに惹かれていく女性医師マドレーヌ・スワン役にモニカ・ベルッチが扮しています。
スペクターとこれに関連するキャラクターに関しては、権利関係の問題で『007/ダイヤモンドは永遠に』以降、映画に登場することはありませんでした。
今回、版権問題が解決したことで、満を持してスペクターが映画に復活したのも注目です。
ボンドカー
ボンドと言えばやはりボンドカーが気になるところです。
今回はイギリスのスポーツカーメーカーの老舗、アストンマーティンが『スペクター』のために、デザインした映画専用モデルであるDX10が登場します。
アストンマーティンと007シリーズは『007/ゴールド・フィンガー』でDB5を提供して以降、数々のボンドカーを提供してきました。
今回のDB10は007シリーズとのコラボレーションが始まって50周年を記念したボンドカーでもあります。
10台が製造され、プロモーション用の1台が日本公開に合わせて、12月3日までが東京・有楽町の阪急メンズ東京、
4~7日は東京港区のアトランティックカーズ、8~12日にアストンマーティン赤坂にて展示の予定です。
主題歌は?
音楽は前作に引き続きトーマス・ニューマンが担当。サントラはユニバーサルミュージックから発売中です。
主題歌は『Stay with Me』でグラミー賞 最優秀楽曲賞、最優秀レコード賞を受賞したサム・スミスが「Writing’s On The Wall」を提供。
この主題歌が流れるオープニングは『カジノ・ロワイヤル』に始まる、ダニエル・クレイグ=ボンドの連作に登場したキャラクターが次々に挿入されていきます。
シリーズを見続けてきたファンには堪らないものとなっています。
このオープニングでもわかるように本作『スペクター』は、クレイグ=ボンドの集大成的な側面が強いです。
加えて『カジノ・ロワイヤル』以降、上司の命令を聞かないなど、
シリーズの定石を覆してきたクレイグ=ボンドが、新生MI-6のメンバーと協力して事態に立ち向かうの姿は、心が躍ります。
今までのシリーズのオマージュ要素もちりばめられた、『スペクター』を思い切り楽しむには少なくとも『カジノ・ロワイヤル』以降のシリーズは見直しておくのがベストかもしれません。
前売り鑑賞券の特典で白タキシード姿の日本限定プレミアムポスターをゲットした方も、そうでないファンの方も数量限定の入場者プレゼントに注目です。
公開初日の4日はオーベルハウザー、12日にはQのB3キャラクターポスターが入場者プレゼントとして用意されているそうです。この機会に劇場に足を運んでポスターを手に入れてみてはいかがでしょうか。
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